年金保険とは、公的年金とは異なる私的年金の一種で、個人年金、個人年金保険とも呼ばれます。
大まかな仕組みとしては、加入者が保険会社に対して数十年間保険料を支払い、一定の年齢に達した際、プールしていた保険料を還元するように給付していくものです。
この際、預けている保険料には予定利率が発生し、利率が高いときに預けていた保険料は、プールしている間に利子が付くため、場合によっては貯蓄よりも資金が増えることもあります。
ただ、現在は超低利率の時代であるため、損となりやすい状況にあります。バブル期は利率が高かったことから、より老後の生活を豊かに楽しみたいということから加入することが多かったようです。
一方、現在では公的年金だけでは老後の暮らしができない、という不安から、年金保険に加入する方が多いそうです。
年金関係の書籍と聞くと、
・定年間近の高齢者向けの「1円でも多く分捕ろう」本
・いたずらに制度不安を煽るだけの「批判だけならサルでもできる」本
・専門家向けの「難解さと分厚さがステータス」本
というパターンが殆どで、一般向け、特に保険料を負担している我ら現役世代に向けて公正に書かれた書籍は殆ど無いのが現状である。そんな数少ない例外の一つが本書。正しい情報をわかり易く伝えようという執筆陣の意気込みが感じられ、実際本当にわかり易い。また、制度から財政・運用まで、年金に関するあらゆるトピックが網羅されており、公的・私的を問わず「年金」の入門書としては最高の出来。本書の内容を少しでもかじっていれば、新聞や週刊誌の記事の大半がいかに的外れであるかが実感できよう。
なお第5版では、公的年金の一元化・離婚分割・未納問題が新たに手当てされた一方、企業年金の運用規制緩和や財政危機といった一昔前のトピックは削除されている。
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